歯で死ぬことはあるのか?
こんにちは。
診療日だったところが、遠く離れた場所で親族の葬儀参列のため臨時で休診日とする事にし、予約頂きました患者様には、大変ご迷惑をかけてしまい申し訳ありませんでした。
葬儀というのは私の祖母です。変な憶測や情報が誤って伝わってはいけませんので、こちらのコラムに書くことが私の意見でこれ以上でもこれ以下でもないことを明記しておきます。
※また、携わった医療関係者の皆様には感謝しかありません。決して批判の意味は含まれません事、こちらではじめに書いておきますね。
これは、私の経験のうちである事と、自分の専門分野であることもありますので、何かきっかけになればと思っております。
結果的に、祖母が亡くなったのは、病院で、奇しくも歯科口腔外科の病棟でした。
一般的に、歯科で命を落とすイメージが少ないように思いますが、歯科口腔外科関連の疾患で命を落とすことは、一定数昔からあります。
主に、腫瘍が多いのですが、その次に多いのが、窒息によるものです。
歯科で窒息??意外かもしれません。でも、意外にも多く、これらのリスクは実は多くの人に存在するのです。
簡単に書くと、窒息に陥るまでには、原因は様々ですが、歯茎周り、顔まわりが腫れることにより、それが首元まで波及し、腫れが大きいと気道を圧迫し、塞いでしまい息ができなくなります。
これが窒息の主な原因です。
祖母の場合は、細菌が歯茎に入り込み、顎骨が腫れ、膿がたまり、それが大きくなり、気道を圧迫する、また、誤嚥により肺に入り込み、肺をふさぐ、肺炎を起こす、ことにより呼吸ができなくなり命を落としました。
ここに至るまでの原因は、様々で、祖母の場合、MRONJが原因で顔まで大きく腫れたのです。
聞きなれない方も多いかと思いますが、業界では今大きく問題となっているMRONJ(薬剤関連顎骨壊死)。もう、アルファベットが並んでいて、何のことだかわからない方も多いかと思いますが、こちらで簡単に説明いたします。
MRONJとは薬剤が原因により、顎骨が壊死することです。( Medication-Related Osteonecrosis of the Jawの略でMRONJです)
え!?そんなことあるんですか??そうなんです。薬剤が原因で顎骨が壊死してしまうことがあるのです。
こちらについてはまた、お話しいたしますね。
今日も良い1日をお過ごしください♪