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ナルセブログBlog

わたし達はppmではないし、自分自身を大事にする権利がある

「ppmを知っているか?」
これは最近観た映画の中のセリフであり、わたしが昔受験した労働衛生コンサルタント(※労働者の安全水準の向上を図るために事業所の安全についての診断およびこれに基づく指導をする国家資格)の受験をした時に、尋ねられた事です。

こんにちは。
院長の成瀬真子です。
おそらくですが、これを答えられなかったら、わたしはこの試験は不合格となっていたでしょう。
そんな事を思いながら、映画を観ていた話を今回はしてみようと思います。



緊急事態宣言があけましたが、当院は引き続き感染拡大防止のため対策をしております。

コロナ禍に入ってから遠ざかっていたもの・・・・
映画館でした。
今は密にならないよう一席ずつ空け、換気も随時室内の空気が入れ替わるようになっており、対策も万全なのですね。

思い出すと、最後に映画館へ行ったのは2年以上前になります。

そんな事に気づき、久しぶりに休みの日は映画館へ行ってみることにしました。

そこで選んだのがこちら。
ジョニー・デップ製作/主演の最新作「MINAMATAーミナマター」です。



今は非接触でチケットも購入できるので便利ですね♪
この映画は、皆様もよくご存知の水俣公害を背景に、伝説の写真家ユージン・スミスの実話をもとに制作されました。

水俣病患者の闇に包まれた苦難の日々の中に人々の絆、命の美しさのようなものが垣間見えるとても考えさせられる映画です。

この映画には、途中、國村隼扮するチッソ社長がジョニー・デップ扮するユージン・スミスにこう尋ねるシーンがあります。

「ppmを知っているか?」

「ごく微量な単位で、私達はそれしか排出していない。また、苦しむ漁民も社会からしたらppmだ」


これがこの映画の全てを語っているように感じ、このシーンはわたしに大きく重くのしかかったのです。

この言葉、皆様はどう捉えられるでしょうか?

映画の詳しい感想は、語ればキリがありませんが、これだけは言っておきたいという事があります。

わたし達は決してppmではないという事。

日々笑い、泣き、時には苦しむ一人一人が尊いという事。

水俣公害は、見る視点を変えれば多方面から見る事ができます。

事業者、労働者、近隣住民、その外の人、
加害者、被害者、部外者・・・・。

そのどれもが苦しみ、苦悩した事でしょう。

これはわたし達の毎日にも言える事で、日々、加害者になったり、被害者になったりするものです。
働くシーンにおいても、そうで、事業者は労働者に対し、色々な保障をしています。

その中で、わたし達がお手伝いできることの一つとして、事業所健診や産業歯科健診があります。
特に、東海4県においては企業健診が統一化されよりシステム化されており、お近くの歯科医院にて
一年に一度、無料で歯科健診を受ける事ができます。
日々の中で見逃しがちな歯周病、オーラルフレイルの兆候を早くに知ることにより未然に防ぐ事ができます。
これは企業で働く皆様の権利でもあります。

もし、企業健診を受ける権利がおありになれば、これを機会に受けられてはいかがでしょうか。
企業によってはオプションで歯の掃除をしたりする事ができますよ。


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