© NARUSE Dental Clinic.

ナルセブログBlog

【訪問診療】まず任せてみる。無理しないでね。

ここ数日気温が安定せず、花粉が飛びだしたなど頻繁に聞く事が多くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

今回は、訪問診療についてです。

あまり聞き慣れない方もいらっしゃるかと思いますが、歯科診療には皆様に診療所に来院いただき進める外来診療と、わたし達が皆様のご自宅、入院先の病院、入所中の施設などに伺い診療を行う訪問歯科診療があります。

訪問診療にを選択されるポイントとしては、年齢に関係なく歯科医院に通院できる(家族を連れて来院できる)かどうかです。

通院できなくなる原因は様々で、大きく分けると3つあり

1、歩けるかどうか(骨折後、脳血管疾患後遺症、心疾患など)
2、認知症があるかどうか(来院に至るまでにいろいろな指示を受け入れられるかどうか)
3、入院、施設に入所していて外出ができない。


で訪問診療を選択される方が多いです。

こちらになるきっかけというのは時期的なものではなく、誰にでも起こりうる事で、ご覧になっている皆様のご家族、ご友人誰にでもいきなり降りかかってくる事実なのです。

先日、このような患者様が当院の外来にて相談がありました。

治療途中ということもあり、すぐに訪問診療に切り替える手続きをいたしまして、伺ったところ、早急に



こちらが必要になりました。
あまり見慣れない方もいらっしゃる事と思います。

訪問診療に切り替わる方の多くは、急に体の状態に変化があった方が多く、それに伴い、お口のケアの方法も大きく変わる事が多いです。

お口の機能が低下し、本来なら自然にできていた歯だけではなくお口の内側の粘膜(頬や唇の裏)の汚れを取り除く事が難しくなった時
それが痰(たん)と絡み、口の中に張り付き、呼吸や食事を阻害する事があり、通常ではあまり起こりうることではありません。

それが起こると、呼吸時にガラガラと音が出るなどで明らかになる事が多いですが、しばらく無症状で発見されないケースもあります。

先日は、わたし達の介入のタイミングがとても早く、こちらによる口腔機能の低下や呼吸状態の低下などは早くに防ぐ事ができそうで、ご家族の方も安心されており、よかったと思っております。

しかし、これから介護生活に入られる時、ご本人はもちろんですが、ご家族の皆様は

お口の中のケアをどうしたら良いのかわからない
今まで歯磨きはそれぞれでしていたので他の人の口の中に手を入れる事に抵抗がある

というお声はよく聞きます。
わたし達はこのような声を問題視することではないと考えており、至極当然のこととして捉えております。

特に歯科業界に身をおけば、どのステージに立っている人のお口のケアをすることは当然で、その時々で使うものや方法も違うと言う事は誰しも心得ている事ですが、そうでなければわからない、できない、時にはやりたくないと言う感情があるのは当然の事だと思っております。

はじめのうちは、「全部お願い」くらいでちょうど良いと考えております。

例えご家族とはいえ、他人の口の中は未知なるものですから、お口のケアだけでもはじめはわたし達に全て任せて他の負担もおありでしょうから軽減されるのはいかがでしょうか。

このような訪問歯科診療では、医療保険の他に介護保険のサービスも使っていただけます。

まずは任せてみる、そして毎日無理しない、ために一度お問い合わせいただくだけでもわかる事がたくさんあるように思います。

今まで多く訪問歯科診療に携わって参りましたが、無理しなくていいよ、と声をかけたくなる場面に何度も遭いました。
少し方の力を抜いてみませんか♪

と言う、介護に携わる全ての方へむけた今回のブログでした。


pagetop