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ナルセブログBlog

【歯周病の話】どうして歯周病になるの?【よくある質問】

こんにちは。
9月に入って、寒暖差の激しい毎日かと思いますがいかがお過ごしでしょうか?

さて、前回(→リンク)で歯周病はいかに多くの人が罹り、罹りやすいかは簡単にお分かり頂けましたでしょうか。

今回は、どうして歯周病になってしまうのか?ということについて考えたいと思います。

そもそも、どうして歯茎が腫れたり、痛くもないのに血が出るのでしょうか?
・・・・答えはシンプルで、これらを引き起こすのは多くは細菌なのです。

細菌は、どこから入るのでしょう?
文字数が多くなって読むのが嫌にならぬ様に

先に結論から申し上げますと、歯茎と、歯の境目にある溝から入り込みます!



これは、奥歯が生えている状態を簡単に描いた断面図です。
普段わたし達が見ている歯は、ほんの上の部分の頭だけで、実は根を張っていて、骨に埋まっている様に存在し、骨が歯を支えているのですね。
そして、その骨の表面を歯茎が包んで守っている様な状態で存在します。

図の中の、赤く囲まれた部分を見てみましょう。
ここが、歯と歯茎の境目と言われているところです。

違う見方をすると下の赤線の様になります。



こちらの方が身近でしょうか?
この、歯と歯茎の境をが、密閉されていれば、ここから細菌が入り混むことは少ないのですが
歯と歯茎の境は小さな溝になっており、ここにお口の汚れがつくことによって細菌が入り込みます。



歯と歯茎の境に、お口の中の汚れ(歯垢や歯石)がついた様子です。
よく見られる状態ですね。こうして、この部分に汚れがつくことにより



歯茎が赤く腫れます。
この状態を歯肉炎と言って、主に、
・歯茎が赤くなる
・歯茎が腫れる
・歯を磨くと血が出る
・歯茎がヒリヒリする


などといった症状が出てきます。

これが歯周病(歯肉炎)の始まりですね。
つまり、日常で起こる当たり前のことで歯周病は起こるのです。

いかがでしたでしょうか。
歯周病はお口の中のわずかでも歯垢や歯石を残したままにしておく事によって起こるという事だけでも頭のどこかに停めていただけると、日々のお口のケアの意識が変わるのかもしれませんね。

簡単に説明いたしましたが、より詳しく知りたい方は診療時尋ねていただければいつでもお話しいたします。
また、具体的にどうしたら良いのか?簡単なケアでも予防はできるので、来院時にお話しいたしますね。

最後までお読み頂きありがとうございました。

次回は、歯周病ってなったら結局どうなるの?という事について書いていこうと思っております。


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