© NARUSE Dental Clinic.

ナルセブログBlog

結論、予防には、スポーツドリンクと経口補水液は要らない

こんにちは。
毎日暑いですね🥵
毎日溶けそうな日々です。
熱中症に関する報道も増えて参りました。

今日は、スポーツドリンク不要説についてお話ししようかと思っております。

熱中症というと、昔は夏バテ、という言葉でそれほど深刻に捉えられていなかったように思いますが、今や小児高齢者に限らず全ての世代で脱水で救急搬送や、場合によっては死亡の危険が及んでいる事態になってます。

そして、そんな時の最善策として、水分補給する事の大切さは数年前と比べると認知度は高いものとなってます。

小学校の校医、スポーツの場、職場の衛生環境の観点からもアドバイスを求められる事が以前より多くなりました。

今回は、少し敵を作ることを覚悟な上で結論から申し上げようかと思ってます。

熱中症予防に、スポーツドリンクや経口補水液は、要らないです🙅‍♀️
(注:ごく少数の医師から特別な指示を受けている場合を除く。)


とは言え、水分補給は必須です👍こちらはわたしのドリンクボトル。こまめに水分補給してます。

スポーツドリンクや経口補水液。
夏場のみスポーツドリンクを学校へ持参することを許可している学校もちらほら見受けられます。

スポーツドリンクは、確かに飲みやすく、種類もたくさん出ており、選択肢が増えました。
経口補水液も昔と比べるとなんだか飲める気がするお味になったなと感じるのはわたしだけでしょうか(笑)

それなのになぜ不要なのか。

このコラムは、いかに文字数を減らすかをモットーとしておりますが、あまりに簡単に書きすぎても分かりにくいと思いますので、
バランスをとりながら書いてますが、、、。


そもそも、、、一般的にスポーツドリンクや経口補水液には、糖分が含まれます。
その糖分の量が多すぎるのです。
高いものですと、飲んだ量に対して6%以上も糖分が含まれます。経口補水液に関しては2%です。

500ml換算でスティックシュガー10本分にもなる事はご存知でしょうか

このことを知らず1日に大量の水分を摂るためにスポーツドリンクを飲み続けると、、、、さて、どうなるでしょうか。


わたしは、歯科医師なので虫歯の観点でお話すると、
スポーツドリンクを、常用している方の歯は虫歯になっている事が多いなと感じる場面は多々あります。

特に、スポーツ用マウスガードをしている方には、
「や、め、て、👋?」と強く申しております。

アメリカ小児学会や日本歯科医師会などもスポーツ時にはスポーツ飲料やイオン飲料は要らないと警鐘しているくらいです。

最近多く普及しているマウスピース矯正をなさる方は、自分の患者様には、「絶対やめて」と言っているくらい、虫歯になりたくないのであれば、辞めてもらっても不利益はないのかと思います。

それは、
マウスガードやマウスピースをして水分補給をする時に、それがスポーツドリンクなら

歯にお砂糖パックしているようなものです🙈

そこは揺るぎない事実なので、訂正の余地はありません。

虫歯の観点だけでなく、塩分や糖分は、普段の食事で足りないという事はそうそう無いですし、

専門外ですが、糖尿病の観点や、小児は腎臓が未発達なことからも積極的には推奨されておらず、むしろやめた方が良いくらいなので、スポーツドリンクや経口補水液は、
熱中症予防には不要という事ですね。

ただし、ここで、経口補水液について申し上げますと、
備蓄はしておいて良いと思います。

わたしも経験がありますが、嘔吐により物が食べられなくなると、水分は入れておかねば💦と、
お水を飲むものの、それさえも嘔吐する時、この経口補水液はちゃんと入っていくのです。(お食事中の方がみえたら申し訳ありません。)

熱中症になってしまったときは、やはり応急処置としては、必要であると思ってます。

ただし、予防のための常用は、不要か、むしろ無駄にさえ思えてしまうのです。

わたしは、スポーツ協会公認スポーツデンティストで、多くの種類のスポーツに関わっておりますが、彼らにも水分補給は、水で十分と申しております。
ただし、季節的に気温の上がる時期やハードな競技は少しお塩を入れても良いけど、少しだよ!(量や作り方は診察時に詳しくお話しします👋)とアドバイスをしております。

今一度お話ししますが、
予防のためのスポーツドリンクや経口補水液は不要、
むしろマウスピースをつける方にとっては無駄、
でも、応急処置のための備蓄は必要。


この感覚だけ覚えて頂けると、夏を健康に乗り切るのに良いのでは無いでしょうか🤍

水分補給の推奨量は人により異なりますが、
一定時間間隔でコンスタントに入れるのが良いとされています。
20分に1度一口程度のお水でもかなり違いますよ。

また、大量に汗をかいてしまう環境下になる事への配慮は必要で、体温を下げるための環境整備は、猛暑においては必須ですね。

皆様の夏が、少しでも快適に過ごせますように🙏

⭐︎アスリート並みにハードワークな場合はこの限りではございません。




pagetop