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ナルセブログBlog

お風呂のぬめりとりと歯磨きは同じ?

おはようございます。
東海地方は梅雨入りしましたね。


少し前に行った神宮(内宮)も雨でしたが、雨の日は縁起が良いそうです。


この時期わたしを悩ませるのは、お風呂の部屋干し問題と、カビ問題です。
この辺りに関しては、毎年決まって出てくるものなので、熱湯を使ったり、ブラシで擦って除菌剤を使ったり色々策を講じており、
なんとなくのルーティン化しつつあるので年々悩むこともなく、

こんなものだろうと、ブラシで風呂の滑りに関しては大方こすりとり、熱湯と重曹ベースの洗剤で漬け込んだりすると驚くほど綺麗に仕上がります。
ブラシも、わざわざ買うより、もう開いてしまった歯ブラシを消毒してこすり取ると溝も綺麗に✨(生活の知恵のコラムではないですねw)

お風呂の滑りに関しては、塩素系や酸素系ありますが、ある程度薬剤でなんとかなるにはなるのですが、実際こすらないと取れないな、というのは生活の知恵?として身につくのか?とは思うのですが、これって、歯磨きにも言えることです。

歯磨きの際に落とすべきものの代表例としては「歯垢」が挙げられます。
歯の垢(あか)と書いて歯垢(しこう)と言いますが、誰でも経験あるはず。歯をこすりとると白いものがついてくることはありませんか?あれです。

あの白い「あれ」は実はお風呂のぬめりに共通するものがあり、「バイオフィルム」というものを形成しているのです。バイオフィルムって聞き慣れませんか?
何かというと、「細菌のかたまり」なのです。細菌がコミュニティを形成して固まって張り付いているので、なかなか取れません。
水だけでは流れません。

でも待って?お風呂のぬめり取りもバイオフィルムで共通するのであれば何か薬剤で溶けて洗い流せないの?そうしたら気軽だよね!

そうであれば良いのですが、お風呂のぬめりにも言えることなのですが、カビ取りの洗剤で表面が劣化したことはありませんか?

結構な強い刺激のものを使わなければ取れませんよね?


そうです。お風呂のぬめりは自分ではないのである程度の刺激物を使っても大丈夫そうですが、
お口にそれを入れられるのかというと、Noです。

バイオフィルムを確実に取る方法はブラシか何かでこすりとるか、薬で溶かすことです。

お風呂のぬめりは全体が見渡せるのでとりやすいですが、口の中はというと、鏡がなければ目視ができません。

加えて、あの塩素系の消毒剤をお口に入れられるかと言ったら、入れられません。

ここが、歯垢のとり方の難しさになりますね。

でも、前回わたしはお口の中がアルカリ性に傾けば虫歯になりにくいと書きました。
食べ物は酸性のものが多いので、早く口から出したり、うがいで洗い流したりすれば良さそうですが、
どうしていきなり歯垢の話なの?と思われた方もいらっしゃると思います。
歯垢は関係ないかに思えますよね。

ところが、歯垢は細菌のかたまり、細菌は酸を発生させます。
ここが答えですね。
歯垢を残しておけば細菌が酸を発生させるので、唾液が緩衝能で(酸性に傾いた状態を戻そうという性質です)、アルカリ性寄りに戻してくれたお口のなかで、酸を発生させて酸性に傾けてしまうのです。

うがいでは、食べかすや唾液はリセットされますが、歯にこびりついた歯垢はそのままです。(お風呂のぬめりをイメージしてください👋お風呂入って毎回シャワーでしっかり床を洗い流してもぬめりは発生しますよね)

ここがお口の中の管理の難しさですよね。

じゃあ、これ、どうしたらいいの?
次回少しずつお話いたしますね。

今日も良い1日でありますように✨


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